第2回  大人のにきび(吹き出物)

今月のテーマは「大人のにきび(吹き出物)」です。
にきびは、「青春のシンボル」と言われ、思春期に入ると、顔や背中などに、にきびができます。
思春期はホルモンバランスが乱れやすく、男性ホルモン(女性にもある)が、皮脂腺の活動
を活発にし、皮脂が過剰に分泌され、毛穴に常在する「アクネ菌」は、それを栄養として増殖し炎症を引き起こします。その化膿したものがにきびです。ただ、この思春期のにきびは、ホルモンバランスが整ってくる20歳までに、出来なくなります。
 20歳以上の大人に出来るにきびは、思春期のそれとは違う「吹き出物」です。大人のにきびの特徴は、乾燥肌の人にも出来やすい、あごや額に出来やすい、生理周期、ストレス、食生活と深く関係して、なかなか治りにくいなどの特徴があります。

東洋医学では、にきび(座瘡)は、肺(大腸)と胃と腎の病気

東洋医学では、皮膚疾患は、肺の病とされます。皮膚呼吸という言葉がありますが、実際に皮膚から酸素や二酸化炭素は出入りしません。しかし、肺の働きが悪くなると、細胞に必要な酸素が運ばれなくなったり、老廃物がたまりやすくなったりし、皮膚の代謝が悪くなることからも、肺と皮膚は密接な関係があることが分かります。また経絡で、肺と大腸は表裏の関係にあります。大腸の働きが悪くて、便秘になると、吹き出物が出来やすくなります。東洋医学では、肺の血熱がにきびの原因とされます。
 さらに、辛いものや、脂っこいものを多食することによって、胃熱が発生します。顔表面には胃の経絡が通っているので、それが滞って、にきびができます。
 また、ストレスにより、皮膚表面の免疫機能・代謝が低下し、毛穴に細菌が繁殖しやすくなります。
自律神経の乱れも、血液の成分を化膿しやすいものに変えます。これらは、腎の病とされます。
 東洋医学では、以上のような要因が重なって、にきびができるとされています。
 鍼灸治療では、にきびのできない体質にするために、肺・大腸・胃・腎のツボを中心に、経絡の流れを整えていきます。体質改善するには、3ヶ月以上の治療が必要ですが、根気よく続けていると、 にきびだけでなく、それに伴ってさまざまな症状もなくなっていきます。