第4回  今回のテーマは・・・
      
憂鬱なシーズン到来「花粉症」です。

1. 花粉症は、なぜ、ある日突然発症してしまうの?。

 寒い冬が過ぎ、日差しもポカポカ陽気になってきて、心もルンルンの春になったというのに、鼻はムズムズ、くしゃみは連発、目は痒くて真っ赤。。。そんな花粉症の症状に悩まされている人が年々増えてきています。そして、「私は大丈夫!」と高をくくっていた人も、ある日朝起きたら、突然目が赤くなり、鼻がつまりのどが痛くなって、、、あれっ、これって花粉症???
 どうして花粉症が突然発症してしまうのでしょう?そして、いつまでたっても全く花粉症にならない人もいるのはなぜでしょう?
 花粉症とは、身体にとって外的な異物をやっつける血液成分である白血球の、リンパ球B細胞に含まれる、タンパク質・免疫グロブリンが過剰になることよって、脂肪細胞からヒスタミンと呼ばれる物質発生の引き金を引き、ヒスタミンが、上のような症状を引き起こすアレルギー症状です。
 突然発症してしまうのは、大量の花粉によって、免疫グロブリンが過剰に作られてしまい、それを超えるとヒスタミン物質の生産される閾値を越えてしまったからです。
 また、花粉症になる人とならない人がいるのは、人によって、白血球に含まれるリンパ球の割合が違うため、リンパ球が多い人は花粉症にかかりやすいと言えます。
 さらに、本来ならば、杉花粉が多く飛んでいる山間部住民に花粉症が多いはずなのに、そこでは花粉症の人はほとんどいなくて、東京に多いのは、花粉の量だけでなく、花粉が、自動車や工場による大気汚染物質(一酸化窒素・二酸化硫黄など)と結びつくため、免疫グロブリンが多量に発生してしまうからだとも言われています。
 そのうえ、都会生活のストレスが、自律神経のバランスを壊し、血管を収縮させて、花粉の排泄がうまくいかなくなり、花粉症の大きな要因ともなります。

2. 鍼灸による花粉症の治療と予防

 このように、花粉症発症には、花粉はもちろん、それ以外に、もともとの体質(リンパ球の割合)+汚れた空気+ストレスの3つの要素が関係しています。花粉をなるべくすいこまないように、マスクをしたり、洗濯物や寝具についた花粉を丁寧に落とすなど、花粉自体の量を減らす努力はもちろん大切ですが、それに加えて、花粉に負けない、身体にとって本来の有効な免疫力の強化が必要です。
 鍼灸をはじめとする東洋医学は、先天の気(遺伝的要素)と後天の気【食べ物などによって後天的に形成された要素】の二つの要因から病をとらえて、両方を強化することによって、病を治癒します。
 先天の気の強化のためには、腎(腎臓だけでなく、ホルモン・自律神経にも関係)の経絡のツボ、後天の気強化のためには、脾(胃・すい臓などの消化器とそこからでる消化液・ホルモンなどの機能)の経絡のツボを中心に治療します。また、ストレスに対して、肝(肝臓だけでなく、造血・ホルモン・ビタミンの生産にも関係)の経絡のツボを治療します。それ以外に、花粉症特効穴(花粉症に特に効果のあるツボ)もいくつか用いて治療します。
 花粉症だけでなく、アトピーや喘息などのアレルギー治療は、体質改善のため根気強い治療が必要です。抗ヒスタミン剤などで対処的に症状を抑えても、また来年花粉症が発症してしまいます。鍼灸治療で、とりあえず生じている症状を軽減し、さらに、根本的な体質改善治療をして花粉症に負けない身体をつくりましょう!