第11回   今月は「アレルギー」です

1. アレルギーは、免疫反応の鬼っ子?

 今年は、昨年に比べて花粉の量が12倍だとか?多くの方が早々花粉症の様々な症状に悩まされています。花粉症を始め、アトピー性皮膚炎・気管支喘息・食物アレルギー・接触性皮膚炎など、アレルギーと呼ばれる症状は様々です。そして、特に近年、乳児・幼児はもとより大人まで、多くの方がアレルギー症状に苦しめられています。

 からだには、体内に侵入してくる有害な異物を認識し、排除するシステム=「免疫」があります。免疫とは、からだに侵入してくる異物(抗原)に対してそれを迎え撃つ抗体を作り出す反応のことです。それは、ちょうど鍵と鍵穴のようにある特定の抗原と抗体が結びつき、抗原を不活性化して排除します。

 このように、からだにとって免疫システムはなくてはならないものですが、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が抗原である場合、最初の抗原抗体反応で生じた抗体が再びアレルゲンと反応すると、今度はアレルギー症状を引き起こす細胞(主に肥満細胞)のスイッチを入れてしまい、身体の様々の粘膜部位でアレルギー症状を生じさせるのです。鼻粘膜や眼の角膜に作用すると花粉症、気管支平滑筋に作用すると喘息、皮膚粘膜に作用するとアトピー性皮膚炎の症状を引き起こします。つまり、アレルギーとは、免疫反応が生んだ歓迎されざる鬼っ子のようなものです。


2. アレルギー治療の3大原則

 まず、アレルゲンの除去です。アレルギーによって、アレルゲンとなるものは、花粉・ハウスダスト・特定の食べ物・排気ガスや新建材に含まれる化学物質など様々ですが、これらの物質を出来るだけからだに取り込まないようにすることです。

 つぎに、症状を抑える、抗アレルギー薬、ステロイドなどを投与することがあります。しかし、これは、アレルギー症状に対処的に作用するだけであることと、抗アレルギー薬の眠くなることや、ステロイドのからだに及ぼす様々な機能障害などの副作用が問題となっています。

 そして、体質改善やストレスをなくすことによって、アレルギーに強いからだをつくること。
 鍼灸治療は、最期の体質改善によるアレルギー治療に効果があります


3. 鍼灸治療は、自律神経バランスを整え、体質改善

 血液の白血球には、顆粒球とリンパ球とよばれる成分があり、顆粒球は、自律神経の交感神経と、リンパ球は副交感神経と結びついています。

 免疫はリンパ球成分であるB細胞とT細胞が行います。もともとアレルギー体質の方は、血液の中でリンパ球の占める割合が高い人が多く、つまり副交感神経優位に偏っている傾向があります。
鍼灸治療を続けると、経絡によるツボの刺激により、自律神経のバランスを整え、次第にアレルギー体質を改善していきます。